救済者願望めいて水をくむ きみが泣くのをまちわびている(松原なぎ)
さて今回気になったお歌たちです。(TB数132まで済)
取り上げさせていただきましたら伝書鳩か気合いでお届けいたします。
敬称略しますことどうぞ、あしからず。
■そのむかし百済から来たお姫様 口いっぱいに嘘をほおばる(ことり)
彼女の髪はとおくまで広がる夜のみずうみのようでした。
■受胎済ませてあら野を渡れ美しい孤独を統べる力を帯びて (間遠 浪)
さやさや、したくさ。
かがやくのはゆうひじゃなくって少女。
■逢うごとに指を呑みあう救済の及ばぬ場所へひくく流れて (石畑由紀子)
呑みあうって、すごいな。
この自己肯定感がたまらん。