079:恥

寄りかかることを恥じつつ路線図をたどる満員電車の自由(松原なぎ)

 さて今回恥ずかしながら気になったお歌たちです。(TB数122まで)

 取り上げさせていただきましたら伝書鳩か気合いでお伝えいたします。

 敬称略しますことどうぞ、あしからず。

■恥ずかしい思いをさせてごめんなさいだけどとっても似合っていたよ(伊藤夏人

 甘やかし方が(やっぱり)いいです。

■恥じらいは夏を競える短命の乙女のようなオーロラの羽(ふみまろ

 恋する乙女のような、ね。

■ぼくたちは恥をかさねて生きてゆきやがてやさしくなれると思う(ウクレレ

 やさしさをうたったお歌によわい自覚はありますが、なんてやわらかなリズム。

■太宰ほど誇れる恥のない午後の舌先でころがすユスラウメ(石畑由紀子

 文学少女だ。

■恥づかしい雜誌買ふのも堂々と!袋は斷わる、だつてエコだし!(酒井景二朗

 ああ、もう、これ、おかしくって。