2009-10-24 午後のかいそう こぼれたもの ♪ 松原なぎ 口ごもる人まで炭化していってこのバスどこにむかうんですか?来るべき夏にそなえて水ばかり飲みます海になれないわたし泣いちゃえよ白樺の幹剥きながら奥歯かんでるだれかの子ども海までのゆめをみているつり革に指をはわせる人、泣かないでやまいだれみたいに羽を持つべきだあなたにこごむわたしの背中膝をおりやさしいふりで花を折るわたしの手には足りない祈りあたたかく腐りおちてく花もまた燃やされちゃうのかしらん ちりりていねいにたたまれた傘からおちるしずく集まるすべる眩しい