100:好

口ずさむ好きなおうたがそめられて白いばら、薔薇こんなに咲いた(松原なぎ)

 (↓20100111追記↓)
 さてお気に入りのお歌たちです。

 取り上げさせていただいた作者さま、どうもありがとうございます。

 敬称略しますことどうぞ、あしからず。

■またいつかお好み焼きを食べる日は楕円でいいと思う新緑(ジテンふみお)

 お好み焼きがすごく焼かれていたお題でしたが、いちばん溶け込み方がしっくり。

■うまれたてのことばをひらく夜がおわるときのあわいそらが好きです(nnote)

 平均台みたいな一行詩。

■柳よ柳、風のかたちに揺れるうち消えてなくなるわたしが好きだ(萱野芙蓉)

 手のひらがゆれる、ゆれる。

■欠けていて月うつくしい 間違ったままで私はあなたが好きだ(石畑由紀子)

 月を見るたびにくちずさんでしまう。

■ゆきずってかかわることは生温い水の匂いをかぐような …好き(間遠 浪)

 好きボックスにいろいろいれていきてゆきたい。

■「トーダイキョーダイワッセイッダァ」善良なサマリア人にもとりあえず「ニー好」っと! (久哲)

 ふっふふふ。最後のお題だということで力の入ったお歌が多い中でこのベクトル。

■春暖の候、わたくしはすれ違う人の好意に甘えています(遠藤しなもん)

 甘えて、甘え返されてー。
 それははるひのぬくもりですか。