022:職

網棚に忘れさられた情報誌から「就職」の文字がぞろぞろ(松原なぎ)

 今回気になったお歌たちです。(TB数119まで)

 取り上げさせていただきました職人さまにはTBかコメントか伝書鳩か気合いでお伝えいたします。

 敬称略しますことどうぞ、あしからず。

■無言にて弟子ぶん殴る職人のごつい手さえも夕闇のなか(松木秀

 「職人」ぽい。

■転職をしたらいいよと煙草吸う背中にそっと手のひら当てる(ひいらぎ

 やさしい。
 時代性ってやつでしょうか、あんがい、男女間で繰り返されてきたことなのやもしれません。

■春は鯛焼き職人の技冴えて薄皮に透かし見る粒餡(八朔

 ふふふ、きれい。
 はるですねぇ。

■夏蜜柑    転がってゆくワックスがまだ乾かない職員通路(久哲

 夏蜜柑とワックスのつやつやがきれいな色合い。
 職員通路にはなにか、かくされている気がします。




 ドラマ性のあるものにひかれました。