うらばなし2

しばらくうみめでパソコンがいじれませんでした。紫外線こわいです。

011:するすると「嫉妬」という字書いているさらさら昨日のことなど忘れ

 リリカルと素の統合を模索しはじめました。
 完全な創作じゃなくって、ちょっとあるある寄りを意識。

012:ユモレスク君のポケットまさぐれば春のふかくにいつか達する

 同じく。

013:カタカナの国に来ましたホホホホの下にそうですネを埋めました

 カタカナ語を調べていたらカタカナの国にトリップしちゃいました。
 楽しかった。

014:融点をたずねる前に煮込まれてふつふつ流れもうもどれない

 もさくちゅう。

015:赤い実の樹の在り処まで切り拓く型紙ゆるふわワンピースの

 もさくちゅう。

ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす(笹井宏之)

 への本歌取りのつもり。

016:Uターンかましませんかあの日々にただ好きだったただそれだけの

 素。

017:補助線として透明なあなたの瞳 椎骨ひとつずつ解かれる

 もさくちう。

018:天地格差を説く指に輪が光りせんせいわたしけっこんします

 もさくちう。

019:あたらしいノートに折り目つける時したたり落ちる雨はじめての

 もさくちう。

020:「貧しさに負けた」と言えず向き合えばただのよくある失恋となる

 素。

021:くちばしになったつもりでずっとずっとはなさなければほしょくしちゃえば

 もさくちう。

022:網棚に忘れさられた情報誌から「就職」の文字がぞろぞろ

 素。電車の網棚ってわくわくします。
 なんかしらさがしちゃう。

023:ワイシャツのかぎざきに飛びこんでゆくとりつくろわぬふたりになりに

 じぶんの中で「ふたり」ブームが到来。

024:お湯入れます 待つ間は四拍子天ぷら用の菜箸ふります

 素。たしかクウネル系の「楽しい毎日」コピーにしたかった。

025:女子たちの軟口蓋にとじ込んだ氷砂糖の甘さがわかる?

 うふふ。もさくちゅうながらもこれ好き。

026:すこしだけつかれちゃった日にミスター・コンビニエント甘いひかりを!

 もさくちう。
 ポストマンみたく言いたかったけどコンビニはでかい。
 むずかしい。

027:みな既に蝕まれゆく贄として祭りの夜にさざめく水面

 桜が散ってしまってちょっと内省的になってたのかな。
 どんなけにぎやかでも、水面は風にゆれるだけ。

028:透明なものから端午ほどけゆく 子らの見あげる風沿う燕

 ちいさいさんが空をゆびさしたり口をあけてみつめる先が
 いつも明るくありますように。

029:祭祀長くしゃくしゃひざをまげ祈るときのこぼれるけもの、告解

 ひざは大事な関節です。

030:話してるヒマはないけど牛乳はチンして飲んで、いつもありがと

 仕事いそがしくないですか。
 風邪ひいてないですか。
 お腹こわしてないですか。
 わたしはとってもおせっかいなので、これを読んでくださっているあなたのことがとてもとてもとても心配です。
 いつもありがとう。