007:ランチ
いちばんにランチパックをあげるからとりあえずもうつきあっちゃおう (松原なぎ)
(ヤマザキ―ランチパック
http://www.yamazakipan.co.jp/lunch-p/)
こんかい気になった作品たちです。
敬称を略しますこと、どうぞ悪しからず。
■何となく夢のいでくる一缶の流動食でもランチとよべば (アンタレス)
流動食を一缶て表現したところにリアリティを感じました(字数あわせかなともおもったんですが)
ランチって語感と、昼下がりの雰囲気は確かに「何となく夢」も持てる気がしますね。
「いでくる」という表現がひどくせつなく感じます。
■遅すぎるランチタイムににこにことただにこにことしているよ俺 (空色ぴりか)
にこにこにこにこしてるのに「ほほ笑みデブ」のイメージが強いのは何故かしら?
そこしれないおそろしさが…。
■窓の辺に指貫走らす夢のなかランチョンマット百枚のため (行方祐美)
お姫さんがいらくさを編む童話めいて
けど夢の話でしたら百枚くらいはらはらランチョンマット縫えるのでしょうか。
絵がうかびますねー。
■だってまだ大人になんかなれないしお子様ランチも食べたくなるし (都季)
ふふふ。
じゃぁしかたないですねぇ。
余談ですが最近のお子様ランチは「大人料金」を払えば大人にも提供しているそうですがそりゃ違うんですよねぇ。
「子どもでいたい」ではなくて「だって子どもなんだもん♪」っていうのは時代性かなー。
■ああ今日はごめんて君がはにかんで取り出すランチボックス憎い (英田柚有子)
最後にびっくりしたんですよ、
一人だけ置いて行かれたのかしら?
ランチボックス、あんないい子を憎むなんて…
■昼食のことをランチと言いたがる貴女がとても嫌いなのです (天野ねい)
一票。
■罪名は優柔不断ゆめぎわでランチパックに包囲されてる (暮夜 宴)
ランチパック包囲網、きゃー。素敵。
ふわふわしてるから押しつぶされてもしあわせに笑ってられますよね。
けっこうランチ、苦戦しました。
昼食ってイメージが確立されてなかったす。