002:暇

しらんぷりなんてかんたんお暇をいただきました(世界失踪)(松原なぎ)

 お気に入りのお歌たちです。(TB195まで)
 取り上げさせていただいた作者さま、どうもありがとうございます。
 敬称略しますことどうぞ、あしからず。

■訊かれれば答えるけれど訊かれない程度の過去を話すほど暇(南野耕平)

 こうやって個人情報がだだもれしてゆくのです、ひまってこわいわぁぁ。

■指先で暇をつぶした箱の中チェルシー柄の鶴が犇めく(伊倉ほたる)

 いつかはなつ日まで。
 すてき!

■「暇だし」と何度つけ加えられても明日あなたと海へ行きます(太田ユリ)

 女子度が高いです。
 太田さんはたぶんはじめましてですよね。
 とても楽しみにしております(ここで言ってもね…)

■人生の長期休暇が人一倍訪れやすい体質なんだ(あみー)

 体質ですもの、あみーさんの言い訳はセンスあってよく口ずさんでます、周りが受け入れるようにちょこちょこ洗脳ちゅう。

■青空と暇とあなたを持てあます午後 沈黙は孤独に近い(田中ましろ)

 わーーーー。 

■「暇つぶし、大歓迎」メールの結び、(笑)と(涙)で迷っています(B子)

 考えれば考えるほどどつぼなのに考えてしまう恋のめくらまし。

■夏。腿に痣あるひとと味わった暇日の宵の温きしたたり(理阿弥)

 おお、ざっくりがかっこいいなぁ!

■(洒落こんだ休暇のつもりだったろう)パラソルのしなやかななきがら(虫武一俊)

 ビニール傘じゃなくってぱらそるですもんね。
 水鳥のくびみたいなはんなりの折れ方でしょう、ああ、せつない。 

■暇ですねえそうですねえって春を恋う中くらいの熊になりたい(わたつみいさな)

 ぽっかぽか。あれ、啓蟄おわってますっけ?笑
 冬眠からはやくさめて。